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現在の匠、きちみ紙子工房にお邪魔しました。

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吉見さんの工房を訪れたのは、10月中旬の午後でした。
突然の訪問だったにもかかわらず、吉見昭雄さん・伸一さん父子は快く迎え入れてくれました。吉見昭雄さんは拓本染め技法を伝承された工人です。拓本とは凹凸のある版木を用いて、その上に白石和紙をかぶせて複写する伝統的な方法です。版画にも似ています。
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この拓本染めの技法を考案したのが故 佐藤忠太郎氏です。佐藤忠太郎氏は、遠藤忠雄氏と片倉信光で昭和14年に「奥州白石郷土工芸研究所」を設立。白石和紙の加工技術の研究をしておりました。片倉信光氏は当時の片倉家15代の当主で、奥州白石郷土工芸研究所の所長でした。
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それから、佐藤氏からの要請を受け、拓本染めを始められたとのことでした。拓本染めの作業では和紙に模様を写す時に、版木を用いていました。吉見さんはその版木を製作していました。版木の板は朴(ほう)の木や桂を使用していました。その板は製材所で加工しており、その大きさはA4版サイズよりひとまわり大きいものから、その倍以上大きいものまであります。
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大きい板は合板となっていました。その板に桜の花などの模様が刻まれた角判で刻印していきます。その後に特殊な彫刻刀で彫っていきます。非常に緻密でかつ繊細で、根気のいる作業です。吉見さんはこの道50年のベテランです。吉見さんは佐藤紙子工房に弟子として入り、さらに技術を磨いて、昭和48年頃独立。そして、吉見紙子工房を開きました。
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吉見紙子工房では名刺入れや財布、皿等を製造・販売をしています。
以前は白石和紙で出来た日本人形を奥さまのとよ子さんが手作りしていましたが、残念ながら3年前にお亡くなりになったとの事でした。現在はご子息でいらっしゃる伸一さんが後を継ぐことが決まり、昭雄さん・伸一さん父子共に、伝統ある白石和紙を使用した拓本染めや加工品を伝承していくとのことです。

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