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大平地区安心のまちづくり教室

~未曾有の大災害から9ヶ月〜

昨年12月6日(火)白石市立大平小学校を会場に、大平小学校、大平小学校父母教師会、
大平地区防犯協会の主催と、白石警察署、白石市消防団大平分団、
宮城県警備業協会の協力で開催され、大平小学校の全校児童、先生方、
保護者の方々や地域の皆さんなど約200名が参加しました。
毎年開催されている避難訓練に加え、3月に発生した東日本大震災の教訓を活かし、
仙南で初の試みを取り入れた防災訓練を行うとの事で取材にやって参りました。
来賓には風間康静白石市長、白石警察署 岡崎晃署長、白石市教育委員会 武田政春教育長、
白石市議会 佐久間儀郎議員、大平防犯協会 村上洋二会長が出席されました。
広報には河北新報社、朝日新聞、毎日新聞が参加し、東日本放送もテレビの取材に来ていました。

今回の防災訓練について大平防犯協会 村上洋二会長より、
「大きな傷跡を今尚残した東日本大震災ですが、私達に災害時において地域の絆、
地域コミュニティが如何に大切かという事を教えてくれました。
その地域の絆を子供達に伝え、日々の生活の安全と安心を育んでいきたいと思い、
避難訓練から避難所開設を子供達と地域住民が一体となり行う事としました。
また、災害時に伴う消防活動や、地域の基本的な安全を守る防犯活動も広く体験し、
子供達が教訓を力に変え強く成長してくれる事を願うと共に、
この教室が個々の家庭内で話題性を喚起する役割を果たし、
なお一層防災・防犯に対する意識を高め、
安全で安心な街づくりに寄与できればと考えます。」
との開催主旨を伺いました。

避難訓練は授業中に大地震(震度6強)が発生し、
周辺の住宅や道路に被害が出たとの想定で行われ、
担任の先生達の先導で校庭へ避難しました。
校舎から防災頭巾を被って出てきた児童の皆さんが、とても速やかに移動していました。
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この後先生達の話を聞いて終わるのが、従来行われていた避難訓練。
ここまではどこの小・中学校でも定期的に行われている行事だと思われます。
校庭での避難訓練を終えた児童達、そして地域の皆さんは体育館へ移動しました。
仙南初の試みは、ここからです。

今年3月の震災の教訓を活かし、今回初めて実施された避難所開設訓練

地域の皆さんが参加する形で行われ、
5・6年生の児童が避難所の受付の手伝いや避難者の案内をしました。

避難者はまず受付で「避難者家族票」に氏名を記入し、
記入を終えた方を避難所(今回は訓練なので椅子)まで児童1人ひとりが案内をしてくれました。
児童の皆さんの取り組み方は大人顔負けの姿勢で、
石川純一校長先生も静かに待っていた下級生共に素晴らしかったと誉めていました。
3月の震災で白石市は、沿岸部ほどの壊滅的被害ではありませんでしたが、
電気や水道などのライフラインが途絶えました。
当時大平小学校にも最大65人が避難し、1週間ほど避難所が設置されていたそうです。

その後、安心のまちづくり教室の開会式が行われました。
石川純一校長先生より、今回の防災訓練が実施できた事への感謝の言葉を、
風間康静白石市長を始めとした来賓の方々へ述べると共に、開会の挨拶がありました。

「3月の東日本大震災は、私たちに大きな教訓を残しました。
学校は児童の健やかな成長を育む場であり、併せて
地域の防災拠点として住民を守る役割があることも再認識しました。
いつどんな災害が起きても児童の皆さんや地域の皆さんの命を守る使命を果たしていきたい。
児童の皆さんは、いつ何時でも先生達を信じて行動してください。」


風間康静白石市長より。

「あの大きな地震の中で皆さんは立っていられましたか?あれが自然の力です。
本日の防災訓練は、いつ起こるか分からない災害への大切な準備です。
災害が起きた時の事を考え、自分達の役割を認識すると共に、
家族・友人と連絡の取り方を今から話し合っておいて欲しい。
また、大平地区が地区防災のモデル地区となれる様、発信して行って欲しい。」


白石警察署 岡崎晃署長より。

「今回の大震災・津波によって、特に沿岸部に暮らしていた多くの方々が犠牲になってしまいました。
本日の防災訓練は、有事の際に皆が無事に避難する為の訓練です。
1人では出来ない事も皆で協力し合えれば、1の力は5になり、5の力は10にもなります。
こうした訓練は、これからも機会がある毎に是非取り組んで行って欲しい。」


大平地区防犯協会 村上洋二会長より、防災標語・防災ポスターの表彰式もありました。


体育館の入り口付近には、緊急時や非常時に役立つ防犯・防災用品が展示されていました。
★防災用品

災害時の非常食、簡易トイレ、衣類、救急セットなど。
普段は荷物になるかもしれませんが、有事の際の大切な備えです。
震災の教訓を活かし、是非皆さんのご家庭にも準備してはいかがでしょうか?
★防犯用品

カラーボール(各色)や催涙スプレー、危険を周囲に知らせる警笛、防犯ブザーなど。

再び校舎前にやって参りました。
先程の避難訓練時には無かった白バイが到着していました。

白バイにもいろんな車種がありますが、今回来てくれたのはCB1300Pの白バイ。
メーター部分には通常の車種と異なり、違反車両追尾時の速度を表示する測定器が備えられています。

そして満を持して(?)警察官のお兄さんに連れられて現れた、県警マスコット「みやぎくん」

10月に行われた全国地域安全運動出動式の記事の最後で紹介したストラップのキャラクターで、県の鳥「ガン」がモチーフになっています。

児童の皆さんに☆大☆好☆評☆でした。
普段は宮城県警本部の1階ロビーで立番警戒任務に当たっているそうですが、
本日はお忙しい中、大平小学校の児童の皆さんに会いに来てくれました!ヽ(´Д`;)ノ

もちろん中の人などいません(笑)


110番は警察の何処に繋がるのか?

答えは、宮城県警本部通信指令室です。
110番に応答した通信指令室より、現地のパトカーへ通信が入るシステムを児童の皆さんが見学しました。
実際に県警の通信指令室よりパトカーに通信して貰い、
児童の皆さんへ向けて「110番をすると警察の方が応答してくれますので、慌てないで答えてください。
また、本当に助けを求めている方への対応が遅れてしまう事もあるので、
イタズラ電話は絶対にしないようにしましょう。」
とアナウンスがありました。

そしてこれが本日のメインイベント。

校舎北側の上空より現れたのは、なんと県警のヘリコプター!
本日の防災訓練の為に、仙台市にある宮城県警本部から飛んで来てくれました。
空を飛んでいる姿はとても小さく見えますが、
着陸の為に低空を飛行するヘリの姿はとても大きくド迫力!風と音も凄いです。
歓声を挙げる児童の皆さんと共に、大人気なく私もテンションが上がってしまいました。

校庭の真上で滞空したヘリの両側からロープが降ろされたかと思うと…。

ヘリの中から隊員が2名、降下しました!

その勇敢な姿を折角なのでムービーでご覧下さい(σ´∀`)σ
ムービーリンク

今回来て貰ったのは、宮城県警察航空隊ヘリ「まつしま」
この他に2機、合計3機あるそうです。
最大飛行速度300km/hで飛行可能で、
仙台の航空隊からこの大平小学校まで約15分で到着したそうです。
現在は新幹線「はやぶさ」が同じくらいの速度ですが、
普通の新幹線よりもブッちぎりで早いΣ(゚д゚;)
児童の皆さんからは「ミサイルは出ますか?」など質問がありましたが、
武装はもちろんしていません。
警察ヘリの主な役割は、車などで逃走中の犯人を上空から追跡し、
地上のパトカーや白バイを誘導する役割と、災害救助などの役割です。

操縦席には多数の計器類が…とても乗れそうにありません。

機内後部は、より多くの人を救助し乗せる為にほとんど荷物を積まず、
広く使えるようにしているとの事です。
この「まつしま」も東日本大震災の際に、
消防や自衛隊と共に被災者の救出・救助に出動した
そうです。

ちなみに一旦エンジンを停止した後、
エンジンを回してから再び飛べるようになるまでは、約10分かかるそうです。

この「まつしま」に乗って実際に救出・救助活動を行った方達は、県警本部のレンジャー隊員、
言わゆる「宮城県警官機動隊」の皆さんです。

レンジャーという名前に対し「悪者を倒す人達」と反応した児童に、
「正解です!」と答えるなど、とても気さくなお兄さんでした。
「いや、正解なんだろうか?('A`)」と思うかもしれませんが、間違いではないそうです。
機動隊は暴動や集団犯罪など、一般の警察官では対処しきれない治安騒擾および、
その警戒、災害警備などが主な任務で、震災被害者の救出・救助にも参加したとの事でした。

パトカー & 白バイ & 消防車 & ヘリ。
一同に揃う事は滅多にないと思います。貴重な一枚です。


おまけ:置き去りのみやぎくん

校舎の中では、宮城県警備業協会の方達が、大声の出し方、
サスマタの使い方について指導していました。
☆大声の出し方

実際どのくらいの声量が出ているのか、計測器を使って数字で表して見せながら、
誰かに襲われた際に助けを求める時の大声の出し方について指導していました。

☆サスマタの使い方
凶器を持った危険人物を取り押さえるのに使われる「サスマタ」
漢字では「刺又」と書きます。先端がU字形になった2m程の防犯用具で、
一般的に相手の胴を押さえ込む様に使われます。

サングラスを装着した明らかに怪しい不審者に扮した方を、
サスマタで取り押さえるシーンを、実演を交えて説明していました。
単独では、互いの体格差や腕力の差によって返り討ちに遭う危険も伴うので、
扱いに慣れていない方が扱う場合は複数人で取り押さえるのが望ましいとの事です。

スクリーンには、サスマタの正しい使い方の映像が映されていました。

☆初期消火訓練

校舎裏では大平地区消防団の指導の下、
実際に消火器を使用した初期消火訓練が行われていました。

最後は皆で手を振ってヘリを見送りました(・∀・)ノシ


12月現在、3月の東日本大震災から早くも9ヶ月が経ち、
年が明けて間もなく1年を迎えようとしています。
白石市も復興への歩みを進めていますが、
残念ながら未だ震災の傷跡は街にも人の心にも残されています。
その様な中でも、いつ訪れるか分からない自然災害から大切な家族を、
友人を、子供達を守ろうと懸命に備えている方達がいます。
今回の訓練で高まった防災意識は、
世代を超えていつか必ず未来に生きる人々を災害から救う時が来ると思いました。

参考リンク
全国地域安全運動出動式  http://www.pichi-shiroishi.jp/event/20111115/